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- 公務員から民間企業に転職した結果、年収は上がるの?下がるの?
- 転職活動って実際どれくらいの期間がかかって、何社受けるの?
- 公務員を辞めて後悔しないか、正直なところが知りたい!
残業の多さや将来への不安から、公務員を辞めて民間企業に移りたいと考える方は多いです。しかし「実際に転職した人がどうなったのか」という肝心なところが分からず、一歩を踏み出せない方も少なくありません。
この記事では、30代で国家公務員から民間企業に未経験転職した体験談を紹介します。転職して得たもの5つと、失ったもの3つを包み隠さず書いているので、公務員を辞めると生活がどう変わるのか、何を手放すことになるのかが分かります。
私は30代で国家公務員から金融業界へ転職しました。その結果、年収は580万円から700万円へ120万円アップし、残業は月100時間超から月10時間以下に激減。週3日のテレワークができるようになり、平日に家族と夕食を食べられる生活になりました。

公務員からの転職は決して無謀な選択ではありません。ただし準備なしに動くと、私のように遠回りをすることになります。
つまずいた点も失ったものも包み隠さず書いていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【転職した結果】年収120万円アップ・残業月10時間以下になりました
私は30代で国家公務員から民間企業に転職しました。転職前後の変化は以下のとおりです。
- 年齢:30代
- 職種・業界:国家公務員(行政職) → 金融業界(審査部門)
- 年収:580万円 → 700万円(120万円アップ)
- 残業:月100時間超 → 月10時間以下
- 働き方:原則出社・ほぼ毎日終電 → 週3日テレワーク・定時退社
数字だけを見れば、私の転職は成功だったと思います。ただし、これは「公務員を辞めれば誰でもこうなる」という話ではありません。転職活動の途中でつまずいた時期もありましたし、辞めたことで失ったものもあります。
転職活動にかかった期間と応募社数もすべて公開
転職活動の情報を探していたとき、期間や応募社数といった実際の数字が書かれた記事がほとんど見つかりませんでした。目安のような一般論はあっても、具体的にどう進んだのかが分かりません。
私の場合の実数は以下のとおりです。
| 活動期間 | 利用した転職サービス | 応募社数 | 内定社数 |
| 約4か月(在職中) | 5社 | 6社 | 2社 |
利用したのは、リクルートエージェント、マイナビエージェント、JACリクルートメント、MS-Japan、ビズリーチの5社です。このうち4社については、以下の記事で詳しく紹介しています。
実際に私が使って良かった転職エージェントのみを紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
»【2026年最新版】30代におすすめの転職エージェント4選!実体験から解説
この記事を書いている私の経歴
新卒で国家公務員になり、行政職として10年間働きました。その後、30代で金融業界の審査部門へ未経験転職しています。技術職ではなく事務系の行政職だったので、専門スキルなどの特別な強みはありませんでした。
詳しい経歴はプロフィールに書いています。
公務員から民間企業への転職を考えた理由
私が公務員から転職しようと考えた理由は以下のとおりです。
- 残業が多すぎて、家族との時間がまったく取れなかった
- 先輩や上司を見て将来が不安になった
- 異動が多く、どこでも通用するスキルが身につかなかった
残業が多すぎて、家族との時間がまったく取れなかった
公務員という仕事そのものが嫌いだったわけではありません。雇用の安定という意味では、たしかに恵まれた環境でした。
問題は働き方です。残業が100時間を超えるのは当たり前で、繁忙期には200時間を超えることもありました。仕事が終わるのは午前0時を過ぎる日が多く、終電に間に合わずに職場で寝る日や、始発で帰宅して着替えただけでそのまま出勤する日もあります。
20代のときは同僚や先輩も同じ状況でしたし、目の前の仕事をこなすだけで精一杯でしたので、そんな残業の多い状況も当たり前だと思って働いていました。しかし結婚して、妻から「同じ家に住んでるのに、ほとんど会うことないね。結婚したのに独身みたい。」と言われて、初めて危機感を覚えます。
先輩や上司を見て将来が不安になった
30歳を迎える頃には、今の職場でのキャリアビジョンが見えるようになりました。少し年次が上の先輩や上司が、近い将来の自分です。
30代後半から40代になっても、若手と同じように終電まで働いている先輩や上司を見て、自分はこうなりたくないと思いました。20代は3時間睡眠が続いても若さで何とかなりましたが、30代になると体力的に厳しいと感じるようになります。
異動が多く、どこでも通用するスキルが身につかなかった
私の職場では1〜2年で異動がありました。異動するたびに新しい仕事を覚える必要があり、そのようなジェネラリスト的な働き方では、専門性やスキルが身につきません。
それでも当時の私は、「公務員に民間で通用するスキルなんてない」と本気で思っていました。私がやってきたのは、法令や規程を読んで判断し、根拠を積み上げて書類を作る仕事です。売上を立てたこともなければ、目に見える成果物を作ったこともない。職務経歴書を開いても、書けることが何ひとつ思い浮かびませんでした。

この思い込みが、私にとっていちばんの遠回りでした。同じところで止まっている方は、決して少なくないと思います。
【体験談】公務員から民間企業に転職するまでの4か月
在職中の活動だったため、平日の夜と土日をやりくりしながら進めました。私が行った転職活動の流れは以下のとおりです。
- 転職の軸を決める
- 転職サイトに登録し、どんな求人があるのか確認する
- 転職エージェントに登録し、応募する業界を絞る
- 採用担当者の立場に立って応募書類を作成する
- 面接対策に時間をかけて選考に臨む
転職の軸を決める
正直に書くと、活動の序盤はほとんど前に進んでいません。原因ははっきりしていて、転職の軸を決めないまま応募する企業を選び始めてしまったことです。
「転職の軸」とは、転職先を決めるうえでの自分にとっての最優先事項のことです。私は仕事で不満に思っていることを書き出し、優先順位を考えて以下のように決めました。
- ワークライフバランス(残業20時間以内)
- 勤務地(東京都内・転勤なし)
- 仕事のやりがい

求人を見る前に転職の軸を決めるのが先です。順番を逆にすると私のように時間だけが過ぎていきます。
最初に転職の軸を決めるべき理由や私がどのように転職の軸を作ったのかは以下の記事で紹介しています。
»【何から始める?】初めて転職活動する人が1番初めにすべき転職の軸の作り方
転職サイトで検索したら8,000件以上ヒットして挫折しかけた
転職の軸が固まり、転職先を探そうと思って転職サイトで求人を検索しました。ところが「残業20時間以内」の条件で検索したところ、8,000件以上がヒット。
仕事の合間を縫って、この膨大な求人の中から希望に合った企業を探し出すのは無理だと、さっそく挫折しそうになります。公務員には民間企業の知識がないので、社名を見ても良し悪しの判断がつきません。
「金融業界と親和性がある」という担当者の一言で流れが変わった
自分では企業を絞れないと分かったので、転職エージェントに登録しました。そして担当者との面談で、これまでの仕事内容を一通り話したあと、こう言われます。
「あなたの職務経験は金融業界と親和性があるので、転職先としておすすめです」
正直、意味がすぐには分かりませんでした。私は金融の勉強をしたこともありません。ただ説明を聞くうちに腑に落ちました。法令や規程を読み込んで、基準に照らして可否を判断する。根拠を積み上げて書類にまとめる。それは金融機関の審査という仕事と、やっていることが近いということでした。
自分では「何のスキルもない」と思っていた10年間が、特定の業界では強みとして評価される。この視点は、自分ひとりで求人サイトを眺めていても絶対に出てきませんでした。

自分の職歴にどんな価値があるのかは、自分ではよく分かりません。第三者に言語化してもらうのが、一番の近道でした。
採用担当者の立場に立って応募書類を作成する
業界が決まっても、次の壁がありました。応募書類です。公務員の職務経歴書が書きにくいのには、はっきりした理由があります。
- 異動が多く、担当した業務が数年ごとに変わる
- 売上や利益のような、成果を示す数値目標がない
- 守秘義務があり、書ける範囲が分かりにくい
リクルートエージェントとの面談で応募書類の作成に悩んでいると相談したところ、ネットに公開されていない職種別の記載例をもらえました。「このように書けば良いのか」と非常に参考になり、そこからようやく形になっていきます。
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採用担当者の立場に立って「私を採用するとこんなメリットがあるよ」と伝わるように職務経歴書を作成すると、書類選考に通過しやすいです。

公務員は職務経歴書が一番の関門です。ゼロから考えるより、職種別の記載例を見せてもらったほうが圧倒的に早いので、まずは相談してみることをおすすめします。
採用担当者に刺さる効果的な応募書類の作成方法については以下の記事で解説しています。
»【転職初めての人必見】職務経歴書の基本から効果的な書き方まで徹底解説!
苦手な面接を通過するため、面接対策に時間をかける
私は面接が苦手だったので、面接対策に時間をかけました。聞かれそうなことは事前に回答を考えてiPhoneのメモ帳に記録し、スキマ時間に繰り返し読んで暗記。実際の面接を想像しながら、鏡の前で何度も声に出して練習しました。
面接は以下の順番で質問されることが多かったです。
- 自己紹介を簡潔にお願いします
- 職務経歴を教えてください
- 志望動機を教えてください
- 転職理由を教えてください
- 何か質問はありますか(逆質問)
公務員からの転職では、「なぜ安定した公務員を辞めるのか」がほぼ確実に問われます。ここを準備せずに臨むと、待遇への不満だけを語る形になりかねません。前向きな言葉に整理しておくことが大切です。
こうして在職中に約4か月転職活動を行い、6社に応募して2社から内定をいただきました。
公務員から民間企業に転職して得たもの5つ
公務員から民間企業に転職して得たものは以下の5つです。
- 年収が580万円から700万円に上がった
- 残業が月100時間超から10時間以下に減った
- 週3日のテレワークで平日の時間が戻ってきた
- 公務員の経験が金融の審査業務に活きた
- 年次ではなく成果で評価される環境を手に入れた
年収が580万円から700万円に上がった
年収は580万円から700万円になりました。120万円のアップです。
ただ、この数字だけを見て「公務員から転職すれば年収が上がる」と考えるのは危険だと思っています。私の場合は、紹介された求人が金融業界に絞られていたことが大きく影響しました。業界によって給与水準は違いますから、どの業界を選ぶかで結果は大きく変わります。
また、公務員時代の580万円は月100時間を超える残業をしたうえでの金額でした。転職後の700万円は、残業が月10時間以下の状態でこの金額です。

年収の額面だけを比べていたころは「580万円より下がったら困る」としか考えていませんでした。実際に比べるべきなのは「その金額を得るために何時間働いているか」です。
残業が月100時間超から10時間以下に減った
年収以上に変わったと感じているのが、労働時間です。残業は月100時間超から月10時間以下になりました。定時に帰るのが当たり前で、残業する日のほうが例外です。
公務員時代は、土日も体力を回復させるだけで終わっていました。月曜の朝がくるのが憂鬱で、その感覚が当たり前になっていたことに、辞めてから気づきました。
週3日のテレワークで平日の時間が戻ってきた
転職先では週3日のテレワークができます。通勤時間がまるごと自分の時間になり、平日の夜に家族と夕食を取れるようになりました。
妻が「平日に一緒に夜ご飯を食べる夢が叶った」と喜んでくれたときには、転職して本当によかったと心から思いました。毎日終電で帰っていたころを思うと、同じ人間の生活とは思えません。
公務員の経験が金融の審査業務に活きた
行政職で身につけた仕事の仕方は、そのまま今の審査業務につながっています。公務員の仕事を民間の言葉に置き換えると、以下のようになります。
| 行政職でやっていたこと | 民間での言い方 |
| 法令・規程を読み込んで可否を判断する | 規程に基づく審査・与信判断 |
| 根拠を積み上げて起案する | 稟議・社内での合意形成 |
10年間が無駄にならなかったという感覚は、想像以上に大きいものでした。
年次ではなく成果で評価される環境を手に入れた
私の転職先は中途採用が多く、年次という概念すらありませんでした。担当者レベルで部署をまたいで協力しながらプロジェクトを進めていくので自分の意見が通りやすく、やりがいを持って働けるようになりました。
公務員を続けていたころは「この道しかない」と思い込んでいました。実際に外に出てみて、自分の経験を必要としてくれる場所が他にもあると分かったこと自体が、精神的にかなり楽になりました。
公務員から転職してよかったことについては以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
»【体験談】公務員から転職してよかったこと5選!30代で民間企業に転職した結果
公務員から民間企業に転職して失ったもの3つ
ここまで良い話が続きましたが、当然、失ったものもあります。むしろこの章のほうが、これから決断する方には役に立つかもしれません。私が手放したものは以下の3つです。
- 雇用の安定と身分保障は手放すことになる
- 公務員ほどの福利厚生がなくギャップを感じる
- 転職して最初の3か月はつらかった
雇用の安定と身分保障は手放すことになる
公務員の身分保障は法律で定められた強いものでした。民間にも解雇を厳しく制限するルールはありますが、会社の業績が悪化すれば、その影響を受けることは避けられません。
また、公務員という肩書きが持つ社会的信用は思っていたよりも大きかったと感じています。「公務員です」と名乗ったときに返ってくる安心感のような空気は転職後にはありません。
公務員ほどの福利厚生がなくギャップを感じる
私が公務員と民間企業でいちばんギャップを感じたのは特別休暇の有無でした。民間企業には夏季休暇や結婚休暇などの特別休暇はほとんどなく、夏休みも有給休暇を使って休んでいます。
年収が上がっても、制度面では公務員のほうが手厚いことが多いです。求人票の年収額だけでなく、休暇制度や福利厚生も必ず確認しておくことをおすすめします。
転職して最初の3か月はつらかった
転職してから最初の3か月は、正直に言って想像以上につらかったです。新しい環境に馴染むこと、専門知識を一から習得すること、周りの期待に応えようとするプレッシャーが重なり、毎日が試練の連続でした。
業界独自の専門用語が飛び交う会議についていけず、資料作成にも膨大な時間がかかります。これまでの経験がまったく通用しないという現実は、自分のキャリアを否定されているように感じられ、自信を大きく失いました。
しかし、大変だったのは最初の3か月だけでした。徐々に仕事に慣れてくると、前職での仕事の進め方を新しい職場でも活用できるようになっていきました。

転職してすぐに結果を出せる人はいません。周りもそのことを分かってくれています。焦らず少しずつできることを増やしていけば大丈夫です。
【体験談】公務員からの転職を成功させるためにやるべきこと
転職活動を始めたころの自分に助言できるなら以下の3つを伝えます。
- 求人を見る前に、転職の軸を決める
- 公務員の職歴を民間の言葉に翻訳する
- 第三者に自分の職歴を見てもらう
公務員からの転職は難しいのか、6社を受けて分かったこと
公務員からの転職は難しい、とよく言われます。私が実際に6社を受けて感じたのは、難しさの正体は「実績がないこと」ではなく「実績を民間の言葉に翻訳できていないこと」だということでした。
売上や利益といった分かりやすい指標がないため、職務経歴書が書きにくい。私自身、最初は1行も書けませんでした。ただ、記載例を参考にしながら自分の職歴を言語化できるようになってから、選考は明らかに進みやすくなりました。
後悔しやすい人には3つの共通点がある
これは統計ではなく私が見聞きした範囲での印象ですが、転職して後悔している方の話には共通点があるように感じます。私自身がつまずきかけた点とも重なります。
| 後悔しやすい動き方 | やっておきたいこと |
| 転職の軸を決めずに求人を見始める | 先に「何を得たいか」「何を諦められるか」を決める |
| 年収の額面だけで転職先を比べる | 労働時間・通勤・テレワークの可否・休暇制度まで含めて比べる |
| 「今の職場から逃げたい」だけで動く | 逃げたい理由に加えて、得たいものを言葉にする |
なお「せっかく公務員になったのにもったいない」と言われることもあると思います。これについては、後悔するかどうかを決めるのは自分だけなので、他人の評価を判断材料にする必要はないというのが今の実感です。実際に生活が変わるのは自分と家族であって、もったいないと言った人ではありません。
第三者に自分の職歴を見てもらう
公務員が評価されやすいのは、法令や規程を正確に読み解く力と、根拠を積み上げて書類を組み立てる力です。ただし、それがどの業界で強みになるのかは、自分ひとりでは分かりません。
私の場合、担当者の一言がなければ金融業界という選択肢は最後まで出てこなかったと思います。自分では価値がないと思っていた経験に、外から値札をつけてもらう。この作業はどうやってもひとりではできません。

転職エージェントは登録も面談も無料です。その場で転職を決める必要もないので、「自分の職歴が民間でどう見えるのかを知る」ためだけに使っても十分に意味があります。
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まとめ:公務員から民間企業に転職した結果
私は30代で国家公務員から金融業界へ未経験転職しました。年収は580万円から700万円へ120万円アップし、残業は月100時間超から10時間以下、週3日のテレワークと働き方が劇的に改善しました。在職中に約4か月転職活動を行なって6社に応募し、2社から内定をいただいています。
一方で、失ったものもあります。雇用の安定と社会的信用、それに特別休暇のような公務員ならではの制度です。転職して最初の3か月は、専門知識のなさに自信を失う日々でした。
この両方を見比べたうえで、私は転職してよかったと思っています。ただ、同じ判断が誰にとっても正解だとは思いません。何を優先するかは人によって違うからです。
ひとつだけ言えるのは「自分の職歴が民間でどう評価されるのか」を知らないまま迷い続けるのが、一番もったいないということです。知るだけなら、お金も辞める決断も必要ありません。
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以下の記事で、30代におすすめの転職エージェントを紹介しています。実際に私が使って良かった転職エージェントのみを紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください。
»【2026年最新版】30代におすすめの転職エージェント4選!実体験から解説