- 転職したい。でも何から始めればいいの?
- 自分に合う企業が分からない
- 転職の軸ってなに?
初めて転職活動をする際は、何から始めたら良いか分からない方も多いです。最初に行うべきことは、転職の軸を明確にすることです。1番初めに転職の軸を決めないと、無駄な時間を使うだけでなく、自分に合わない企業を選んでしまい転職に失敗します。
転職の成功とは、年収アップでも大企業に転職することでもありません。自分の転職の軸(最優先事項)に合った企業に転職することです。この記事では、転職活動が初めての人でも迷うことがないように、転職の軸の基本から作り方まで解説します。
記事を読めば、転職の軸が決まり、効率的に自分に合った企業を見つけられるようになります。転職の軸を明確にし、転職で実現したい最優先事項を満たした企業に転職しましょう。
私は1番初めに転職の軸を明確にすることで、自分の理想の企業に転職できました。初めて転職する方や、企業選びに悩んでいる方には参考になる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
転職の軸とは、転職で実現させたい最優先事項のこと
「転職の軸」とは、次の仕事や転職先を決める上での「自分にとっての最優先事項」のことです。一人ひとり転職で改善したいことは異なります。1番初めに自分の中での最優先事項を決めておくと、転職先を探す際にも、内定後に転職を決断する際にも、迷うことなく進めることが可能です。
私にとっての最優先事項はワークライフバランスでした。転職前の職場は残業が常態化していて、終電や泊まりの日が多かったです。30代になって家族との時間や自分の時間が欲しくなり、ワークライフバランスの改善を求めて転職活動を始めました。
転職活動を始めたら最初に転職の軸を作るべき理由
転職活動の1番初めにやるべきことは転職の軸を決めることです。転職の成功は年収アップでも大企業に転職することでもなく、転職の軸に合った企業に転職することだからです。
私も最初に転職の軸を固めたことで、無駄な時間を使うことなく、自分にとっての理想の企業に転職できました。
転職活動の最初に、転職の軸を作るべき具体的な理由は以下のとおりです。
- 転職のゴールが明確になる
- 企業選びで迷わなくなる
- 自己PRや志望動機に役立つ
転職のゴールが明確になる
転職の軸を最初に定めることで、転職活動全体の目標がハッキリします。自分が何を求めて転職するのか、どのような働き方をしたいのかを明確にすることが可能です。例えば「キャリアアップをしたい」「ワークライフバランスを重視したい」など、軸が定まっていれば、選考を受ける企業やポジションを見極める際の基準ができます。
目標を見失わずに転職活動を進められ、迷うことなく一貫性のある行動を取ることが可能です。転職活動の迷いを減らし、明確な目標を持って動くことで、自分に合った転職先を見つけられる確率が高まります。
企業選びで迷わなくなる
転職の軸を明確にすれば、企業選びが簡単になります。優先順位の高い条件と捨てても良い条件がハッキリしているので、たくさんの求人があっても迷わなくなるからです。
転職の軸を固めておかないと、膨大な求人情報の中から自分にマッチする企業を探すのに時間がかかってしまいます。非効率な転職活動にならないよう1番初めに転職の軸を明確にするのがおすすめです。
私も転職の軸を決めたことで、迷わず企業選びができました。
私は転職の軸を決めた後、転職サイトに登録しました。転職の軸としていた「残業20時間以内」で検索すると8000件以上がヒット。この中から条件に合う企業を自分ひとりで探し出すのは不可能でした…
そこで求人情報をピックアップしてくれる転職エージェントに登録してみることに。希望条件に優先順位をつけて提示すると、転職の軸に沿った求人情報を提供してくれるようになり、私にとっての最優先事項の「残業20時間以内」の企業に転職できました。
私が転職エージェントを使って転職した体験談を紹介しています。どんな企業が紹介されたのか、面接対策のサポート内容などを具体的に説明していますので、ぜひご覧ください。
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自己PRや志望動機に役立つ
自己PRや志望動機を考える際のとっかかりになりますし、転職の軸を盛り込めば、応募企業に刺さるオリジナルの内容にできます。自己PRや志望動機は記載例どおりの、似たり寄ったりの内容が多いものです。自分の重視している点や人柄を伝えられ、他の応募者と差別化が図れるので、書類選考通過の可能性が高まります。
例えば私の場合、志望動機は「仕事のやりがい」を軸に以下のように作りました。
- 【転職の軸】:仕事のやりがいを重視し転職活動をしている、どういう点に仕事のやりがいを感じるのか、現職での仕事にも触れながら説明
- 【志望企業の魅力】:貴社では、○○という点でやりがいを持って働くことができると思うと、志望企業の魅力を説明
- 【転職の軸と志望企業のマッチング】:貴社でこそ、私の転職の軸を叶えられるため志望したと締める(志望企業と自分がマッチしていることを説明)
上記のように転職の軸をもとに作成すれば、採用担当者に刺さる納得感のある応募書類にできます。
自己PRや志望動機は、面接の際に様々な形で質問されることが多いです。転職の軸をもとに構成すると、そういった深掘りにも対応できます。
転職の軸の作り方
転職の軸の作り方は次の2ステップです。
- 現在の仕事で不満に思っていることを書き出す
- 転職する上での優先順位を決める
現在の仕事で不満に思っていることを書き出す
いきなり「転職の軸を作りましょう」と言われても、どうすればいいのか分からない方も多いと思います。まずは現在の仕事で不満に思っていることを書き出してみましょう。
転職に興味がある人は、現在の仕事に何かしらの不満を持っていると思います。年収なのか、仕事のやりがいなのか、仕事内容なのか、残業時間なのか、仕事への不満は一人ひとり異なるものです。まずは思いつく限り書き出してみましょう。
私は以下のようなものを書き出しました。
- 仕事が忙しく、家族との時間が取れない
- 突発的に仕事が入ってくるので、プライベートの予定が立てられない
- 職場の雰囲気が殺伐としてる
- 上司や先輩の働いている姿から自分の5年後を想像すると、そうなりたいと思えない
転職する上での優先順位を決める
不満に思っていることの書き出しが終わったら、改善したい内容に優先順位をつけましょう。優先順位をつける際のポイントは以下のとおりです。
- 最低でも1〜3番目くらいまで優先順位をつける
- 何を捨てられるのかも明確にする
- 年収や残業時間は具体的な数字で決める
全ての条件に優先順位をつける必要はありませんが、捨てられる項目は明確にしてください。どんな企業も良い部分と悪い部分があり、すべての条件を改善できる企業は存在しません。転職先を選べなくなってしまいます。
優先順位の低い条件も整理しておけば、転職の軸に沿った満足度の高い企業を迷わず選択できます。整理しておかないと、あの企業も良いな、この企業も良いな、という出口のない迷路に入り込むことに…
年収は優先順位が低い場合も最低限必要な金額を考えておきましょう。応募企業の採用面接や転職エージェントとの面談で聞かれることがあります。
ちなみに私の場合は、以下の優先順位でした。
- ワークライフバランス(残業20時間以内)
- 勤務地(東京都内・転勤なし)
- 仕事のやりがい
優先順位が低いもの(捨ててもいいもの)は以下のとおりです。
- 年収
- 職種
- 業界
まとめ:転職活動を始めたら、1番初めに転職の軸を明確にしよう
初めて転職活動する人が、1番初めにすべき転職の軸の作り方を解説しました。この記事のまとめは、以下のとおりです。
- 転職の軸とは、次の仕事や転職先を決める上での「自分にとっての最優先事項」
- 転職の軸は、転職先を探すときにも、書類選考・面接のときにも必須
- 転職で改善したい条件に優先順位をつけて、転職の軸を作る
最初に転職の軸を決めないと、企業選びに迷ってしまいます。自分に合わない企業を選んでしまい、転職に失敗する可能性もあります。自分にとっての理想の企業に出会うため、転職の軸を明確にしましょう。